少子、高齢、過疎…。私たちの暮らす国は、「先進国でありながら衰退していく」という局面に立たされています。国家的危機にも関わらず、その解決策を明確に示した処方箋は、いま、どこにも存在しません。
でも、本当にそうなのでしょうか。
諦めるしかないと思いこんでいた地域課題に果敢に挑み、疲弊する地域社会に新たな可能性の息吹を生み出した人がいます。
その人たちの職業は「自治体職員」です。
小さな地域社会をフィールドとする彼らは如何にして課題を見つけ、如何にして課題解決のロードマップをつくり、如何にして実践へと移していったのか。そして何よりも、如何にして「初めの一歩」を踏み出していったのか。
これからの地域社会を担う自治体職員、公務員を志望する学生を対象に、中山間地の限界集落問題、子どもたちの問題、多重債務者問題といった極めて深刻な問題に真正面から立ち向かい解決していった先達から学び、講師と受講者が対話を重ねながら、「自治体職員のミッション」を探っていきます。